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ITエンジニア必須の再審用語解説

 ノーコード・ローコード開発 ノーコード・ローコードとは何か? 近年、アプリケーション開発の現場において「ノーコード」や「ローコード」というキーワードをよく耳にするようになりました。「ノーコード」とはプログラムのコードを一切書かずにアプリケーションを開発することを指します。一方で「ローコード」は必要最小限のコードでアプリケーションを開発します。 ノーコード開発において、プログラミング言語に関する知識がほとんど必要とされません。コードを記述する代わりに、開発ツールのUIを操作してアプリケーションのロジックを表現することになります。サイボウズが提供するKintoneなどに代表されるノーコードのプラットフォームには、アプリケーションに必要となる様々なパーツが予めモジュールとして用意されています。それらを組み合わせることによって、様々な機能を実現できます。 一方で、ローコード開発はノーコード開発とは異なり、コードを記述することが前提となる開発手法になります。ただし、開発ツールのサポートなどによって記述するコードの量を最小限に抑えるというのがローコード開発の考え方です。ローコード開発では開発ツールやフレームワークにより提供される様々な機能をAPI経由で呼び出して組み合わせることでアプリケーションを構築します。 ノーコード・ローコードのニーズが急増してきている背景には、ビジネス市場における要件の変化やITシステムの高機能化に対して、IT技術者側にそれに対応するためのリソースが足りていないという事情が挙げられます。特にクラウドサービスを活用したアプリケーションは開発に広範な知識が必要となり、人材の確保が難しいという課題があります。 これに対してクラウドプラットフォームのベンダーは、それぞれのサービスを活用するためのノーコード・ローコード開発ツールの提供を始めています。代表的なものとしてはAmazonのAmazonHoneyや、MicrosoftのPowerPlatformや、GoogleのAppSheetなどが挙げられます。